カンボジアには本当にたくさんの銀行がある。
ホテルに滞在する人でもパスポートだけで口座を開ける銀行もあり、USドルに対してとても5%以上といった高い利率も付くので、長期に滞在する人などとりあえず口座を持っておけば便利だ。
※2019年現在では、パスポートだけで口座を開ける銀行は知る限りなくなりました。現在はワークパーミットや在職証明なども要求されます。
ただ口座開設の条件を含め細かな条件が銀行ごとに違う。
そのへん、いろいろ情報も集まってきたので、自分の備忘もかねて銀行選びのポイントを考えてみた。
とりあえずまとめて書くと、
といったポイントがあると思う。
ちなみにカンボジアは旅行者でも口座を開きやすい国だと思うが、基本的にはやはり在住の人のほうが向いてるかなとは思う。
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冒頭書いた通りパスポートだけで口座を開ける銀行もあるが、カンボジアで働いていることが条件のところもある。
一番厳しいところだと、
の3つが揃わないと口座を作らせてくれない。
一方でパスポートだけでさくっと開けるところもあり、利率や各種手数料の条件はどこもそれほど変わらないので、そういうところで開けばそれでいいと思う。
パスポートだけと言ってもカンボジアはノービザ滞在というのが無いので、最低でも1ヶ月の観光ビザを持っているはずだ。
ちなみにタイも基本的に在住で働いてる人でないと開けないのだが、場合によりノービザ入国した旅行者でも口座を持てる。
在住者かどうかで税率はかなり違い、また在住者かどうかの判定は銀行ごとに微妙に違う。
まず税率だが、
になる。
実に8%も違いがあるので、長期にいる人は在住者(Residentという)扱いにしてもらないか聞いてみるといい。
銀行により、6ヶ月以上の長期のビザを持っていれば在住者扱いになるところもあれば、実際に住んでいるかパスポートのスタンプまでチェックするところもある。
後者の場合、年間の半分以上の日数をカンボジア国内で(もちろん合法に)滞在しているかが判定基準となる。
当然ビザだけでチェックするところのほうが緩く、長期のビザだけ最初に取っておけば後は実際に住まなくても在住者扱いのままになる。
しかしカンボジアでは突然通知なしにルールが変わることも多く、税法の趣旨的にも実際に在住であるべきだろう。
後述するが、口座休眠の問題もある。
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カンボジアでは支店ごとに管轄が違い、ある地域の支店で口座を開くと、他の地域でサービスを受けるのに手数料がかかることが多い。
例えばプノンペンで口座を持っていて、同じ銀行のシェムリアップ支店でお金を下ろそうとすると$1の手数料がかかる、とかよくある。
日本のサービスに慣れていると戸惑うのだが、そうなのだからしょうがない。
ただATMカードを使ってATMで下ろせばその手数料はかからない。
しかしATMカードもたいてい無料ではなく、年間手数料がかかる。
またATMカードはデビット機能と一体であることが多い。
ブランドはVisa/MasterやUnion Pay(銀聯カード)で、世界中で使うことができる。
まだ使ったことはないので、何か制限があるかもしれないが(^_^;)
年間手数料は銀行によりまちまちで、これまで聞いたのだと$3~$8くらい。たまに無料のところもある。
Union Payは中国マネーが頑張っているのかときどきかなり有利な決済ができたりするので、1枚持っておいてもいいかもと思う。
例えばエアアジアだと、決済手数料がものすごく安くなったり、10%割引のプロモも見たことがある。
※その後エアアジアで試したところ、このカードタイプはダメとかで使えませんでした(^_^;)
またUnion PayのATMカードは年間手数料がプロモで初年度だけ安いというのもあった。
というわけでATMカード関係では以下がポイントになるだろう。
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カンボジアの銀行も最近はどこもネットバンキングを提供している。
料金がかかるところは聞いたことが無いので、基本的に無料なのだと思う。
機能的には口座情報確認、送金、定期預金開設・クローズなどだが、たまに情報確認しかできないところもある。
送金や定期預金などはワンタイムパスワードをSMSやトークン・デバイスで発行しないと使えないことが多い。
デバイスはレンタル料を取るところがあり、しかもけっこう高い。
知ってるところは年間$40だったが、最近$15を最初に払うだけに変わりずいぶん安くなった。
無料のところもあるかもしれないが知らない。
ということでネットバンキング関係の比較ポイントは↓だと思う。
あと銀行によってはスマホアプリを提供していて、そっちでもネットバンキングできることもある(モバイル・バンキングと呼ばれる)。
さらに休眠になると年間管理手数料を差っ引かれる。
休眠はDormantというのだが、その判定条件は銀行によってまちまち。
使ってなくても休眠しないところもある。
知る限りでは
というパターンがある。
休眠になってしまうとたいてい1年あたり$10の管理手数料を口座から引かれてゆく。
2番めの、預け入れか引き出しが必要というところが一番厳しく、非在住者扱いで口座を持っている人でも、少なくとも1年に1回はカンボジアにいなければ休眠されてしまう。
逆に3番目にあたる某銀行ではモバイル・バンキング(スマホアプリ)で携帯料金をトップアップするとそれで休眠でないと判定してくれる。
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ネットでSIMにチャージすれば休眠を避けられる銀行はかなり便利だ。
カンボジアの携帯はトップアップしないと一定期間でExpireするので、
それを防ぐ意味でもネットでトップアップできるのはとても便利。
カンボジアの外にいても銀行口座もSIMも両方維持できるということだ。
というわけでこれらのポイントを考慮に入れると在住するかそうでないかなど、自分のニーズに合わせた銀行を見つけられると思う。
ただ先にも書いたが、これらの条件はどんどん変わる。
しかも事前通知もナシということも多く、何かの用事で支店に出向いて初めて分かることも多い。
またカンボジアの銀行はペイオフが無い。
だから銀行が倒産したら資金はそのままパーであるが、外国にいたら危ないと思ってもすぐキャッシュにすることができない。
といったこともあるので、どの銀行にするにせよ基本的にはやっぱり在住の人が向いてるのは間違いないかな(^_^;)
タイの銀行口座はノービザ旅行者でも開けるのか?先進国・タイの銀行の3分類
ベトナムでノービザ銀行口座開設は可能か?ホーチミンの銀行ひしめくエリアに行ってみた
インドネシアの銀行でノービザ旅行者は口座開設できるのか?~ルピアもUSドルも~
ノービザ旅行者でもフィリピンの銀行口座は開けるのか?
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ホテルに滞在する人でもパスポートだけで口座を開ける銀行もあり、USドルに対してとても5%以上といった高い利率も付くので、長期に滞在する人などとりあえず口座を持っておけば便利だ。
※2019年現在では、パスポートだけで口座を開ける銀行は知る限りなくなりました。現在はワークパーミットや在職証明なども要求されます。
ただ口座開設の条件を含め細かな条件が銀行ごとに違う。
そのへん、いろいろ情報も集まってきたので、自分の備忘もかねて銀行選びのポイントを考えてみた。
とりあえずまとめて書くと、
といったポイントがあると思う。
ちなみにカンボジアは旅行者でも口座を開きやすい国だと思うが、基本的にはやはり在住の人のほうが向いてるかなとは思う。
■口座は簡単に開設できるか?
一番厳しいところだと、
- パスポート
- 在住の証明(アパートの契約書コピーなど)
- 働いている証明(労働契約書など)
の3つが揃わないと口座を作らせてくれない。
一方でパスポートだけでさくっと開けるところもあり、利率や各種手数料の条件はどこもそれほど変わらないので、そういうところで開けばそれでいいと思う。
パスポートだけと言ってもカンボジアはノービザ滞在というのが無いので、最低でも1ヶ月の観光ビザを持っているはずだ。
ちなみにタイも基本的に在住で働いてる人でないと開けないのだが、場合によりノービザ入国した旅行者でも口座を持てる。
>> タイの銀行口座はノービザ旅行者でも開けるのか?先進国・タイの銀行の3分類
■在住者か短期滞在者か?
銀行の利子にはもちろん税金がかかる。在住者かどうかで税率はかなり違い、また在住者かどうかの判定は銀行ごとに微妙に違う。
まず税率だが、
- 在住者:6%
- 非在住者:14%
になる。
実に8%も違いがあるので、長期にいる人は在住者(Residentという)扱いにしてもらないか聞いてみるといい。
銀行により、6ヶ月以上の長期のビザを持っていれば在住者扱いになるところもあれば、実際に住んでいるかパスポートのスタンプまでチェックするところもある。
後者の場合、年間の半分以上の日数をカンボジア国内で(もちろん合法に)滞在しているかが判定基準となる。
当然ビザだけでチェックするところのほうが緩く、長期のビザだけ最初に取っておけば後は実際に住まなくても在住者扱いのままになる。
しかしカンボジアでは突然通知なしにルールが変わることも多く、税法の趣旨的にも実際に在住であるべきだろう。
後述するが、口座休眠の問題もある。
■ATMカードは便利か?
例えばプノンペンで口座を持っていて、同じ銀行のシェムリアップ支店でお金を下ろそうとすると$1の手数料がかかる、とかよくある。
日本のサービスに慣れていると戸惑うのだが、そうなのだからしょうがない。
ただATMカードを使ってATMで下ろせばその手数料はかからない。
しかしATMカードもたいてい無料ではなく、年間手数料がかかる。
またATMカードはデビット機能と一体であることが多い。
ブランドはVisa/MasterやUnion Pay(銀聯カード)で、世界中で使うことができる。
まだ使ったことはないので、何か制限があるかもしれないが(^_^;)
年間手数料は銀行によりまちまちで、これまで聞いたのだと$3~$8くらい。たまに無料のところもある。
Union Payは中国マネーが頑張っているのかときどきかなり有利な決済ができたりするので、1枚持っておいてもいいかもと思う。
例えばエアアジアだと、決済手数料がものすごく安くなったり、10%割引のプロモも見たことがある。
※その後エアアジアで試したところ、このカードタイプはダメとかで使えませんでした(^_^;)
またUnion PayのATMカードは年間手数料がプロモで初年度だけ安いというのもあった。
というわけでATMカード関係では以下がポイントになるだろう。
- 年間手数料(無料の銀行もある)
- デビット/クレジット機能は付けられるか
- 決済が有利なブランドのデビットか
■ネットバンキング
料金がかかるところは聞いたことが無いので、基本的に無料なのだと思う。
機能的には口座情報確認、送金、定期預金開設・クローズなどだが、たまに情報確認しかできないところもある。
送金や定期預金などはワンタイムパスワードをSMSやトークン・デバイスで発行しないと使えないことが多い。
デバイスはレンタル料を取るところがあり、しかもけっこう高い。
知ってるところは年間$40だったが、最近$15を最初に払うだけに変わりずいぶん安くなった。
無料のところもあるかもしれないが知らない。
ということでネットバンキング関係の比較ポイントは↓だと思う。
- ネットバンキングで情報閲覧以外(定期預金など)もできるか?
- トークン・デバイスのレンタル料は?
あと銀行によってはスマホアプリを提供していて、そっちでもネットバンキングできることもある(モバイル・バンキングと呼ばれる)。
■口座休眠の条件
カンボジアの銀行は使わないと休眠扱いになってしまうことが多い。さらに休眠になると年間管理手数料を差っ引かれる。
休眠はDormantというのだが、その判定条件は銀行によってまちまち。
使ってなくても休眠しないところもある。
知る限りでは
- 1年間、預け入れか引き出しが無いと休眠
- 送金や振込、何らかの支払いで使えば、預け入れ/引き出しが無くてもOK(休眠にならない)
というパターンがある。
休眠になってしまうとたいてい1年あたり$10の管理手数料を口座から引かれてゆく。
2番めの、預け入れか引き出しが必要というところが一番厳しく、非在住者扱いで口座を持っている人でも、少なくとも1年に1回はカンボジアにいなければ休眠されてしまう。
逆に3番目にあたる某銀行ではモバイル・バンキング(スマホアプリ)で携帯料金をトップアップするとそれで休眠でないと判定してくれる。
■基本的にはやはり在住の人向け
カンボジアの携帯はトップアップしないと一定期間でExpireするので、
>> カンボジアのプリペイドSIMはどれくらいの期間で期限切れになるのか?
それを防ぐ意味でもネットでトップアップできるのはとても便利。
カンボジアの外にいても銀行口座もSIMも両方維持できるということだ。
というわけでこれらのポイントを考慮に入れると在住するかそうでないかなど、自分のニーズに合わせた銀行を見つけられると思う。
ただ先にも書いたが、これらの条件はどんどん変わる。
しかも事前通知もナシということも多く、何かの用事で支店に出向いて初めて分かることも多い。
またカンボジアの銀行はペイオフが無い。
だから銀行が倒産したら資金はそのままパーであるが、外国にいたら危ないと思ってもすぐキャッシュにすることができない。
といったこともあるので、どの銀行にするにせよ基本的にはやっぱり在住の人が向いてるのは間違いないかな(^_^;)
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