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※この記事は2017年時点の話です。その後、2018年の最新情報はこちら。蓋を開けてみるといろいろやりようはあるようです。
>> 【2018年8月】厳しくなったカンボジアの長期ビザ延長は、結局みんなどうしてるのか?~EG、リタイアメント、ビジネス~
>> カンボジア長期ビザ、EGビザ延長をシェムリアップでやってみたよ
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一瞬日本に帰国しているのだが、その間にカンボジアがビザ関連で重大な変更を決めたようだ。
※伝聞やネット上の情報をまとめているので、正確なところは自分で確認してね。
インパクトが大きいのは、やはり長期滞在のビジネス・ビザ。これは本来、カンボジアで仕事をしていたり、ビジネスをしている人のためのビザで、取得するにはワーク・パーミットかビジネス登記の証明書がいる。
実際、直でイミグレに行ってビザを延長しようとするとそれらの書類を要求される。しかしエージェントを通して本来よりも少し高い金を払うとその必要なくビザが延長できた。
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プノンペン空港向かいのイミグレ・オフィス |
イミグレと労働省が別管轄で、ちゃんと連携していない縦割り行政の隙間で長期滞在者はカンボジアに住んでいたわけだが、これがついにできなくなるようなのである。
■一番便利な長期マルチがターゲット
英語ではネットでいろいろ情報は流れているのだが、変更になるのは多くの長期滞在者が利用していると思われる6ヶ月もしくは1年のビジネス・数次ビザ。いわゆるEBビザで、アライバルでEクラス(ビジネス)ビザを取って、それを延長する形で取れる長期ビザだ。これが本来の趣旨にあわせて、延長時には work permits/employment cards というものを求められるらしい。
ちなみにアナウンスしたのは空港向かいのイミグレ職員だそうな。
>> 50円バスで、プノンペンのイミグレに行ってみた~同じバスで空港にも行けるでよ~
カンボジアはワーク・パーミットのチェックが甘く、ヤミで働いているフリーランサーもたくさんいるらしいのだが、ついに当局がちゃんとすることに決めたようだ。ずーっとそうなるんじゃないかと言われていたが、いよいよ本腰になったらしい。
ちなみに始まるのは来る9月4日。発表があったのが8月末みたいなので、なんとも急な話だ。本当にイミグレ現場が実運用上対応できるのかはちょっと興味深い(^_^;)
■3ヶ月シングルならこれまで通り
上記の通り使い勝手の良い長期マルチプルビザは運用が変わるのだが、3ヶ月なら- ワーク・パーミットは必要なく
- かつ無限に更新できる
らしいので、多くの人がこっちに切り替えるのかもしれない。
しかしこの3ヶ月ビザはシングル・ビザであることが特徴で、3ヶ月分あっても1ヶ月後に用事で出国したらそれで無効となる。また入国で1ヶ月のビジネス・ビザを、$35出して取らねばならない。
これは地味に効く拘束で、完全にドメスティックな活動をする人でないとかなりめんどくさい。
ちなみにこの3ヶ月ビザは$80であるらしく、年4回更新すると$320で1年ビザを更新するより$30高くなる。しかも更新し続けるならその間はカンボジアから出国できない。
自分的には半年ビザだけでもそのままにしておいてほしかった。。(^_^;)
■ワーク・パーミットにかかるお値段
で work permits/employment cards というのが何かというと、どうも2つの別の書類らしく、たぶんカード状のものを2つ、くれるのだと思われる。ワーク・パーミット(労働許可)と、実際に雇用されている証明、ということなのだろう。これを申し込むには労働省に申し込みが必要で、それが年に$100。申込みはオンラインで、$33払って申し込むらしい。ちなみにこのオンライン・システム、自営業やフリーランスの人は何かというと却下されるらしく、その人達には悪評ふんぷんみたい(^_^;)
この申し込みはエージェントを使うことも可能で、そのほうが通りやすいのかもしれない。始まったばかりだからか価格はまだケースバイケースだという。
さらに労働省で健康診断を受ける必要もあり、それが$25。エージェントを通すと労働省に行かなくてもよくなり、その場合$60かかるという。
この$60が健康診断の料金を含んでいるのか、実際には健康診断を受けずに申し込めてしまうのかは微妙。なんとなく後者の気もする(^_^;)
またパーミットは毎年更新が必要で、1月~3月の間にやらねばならない。遅れたら罰金を取られるようだが、その額はまだ不明である。
■2017年中は猶予期間
いきなりのこの発表で寝耳に水の人も多いと思うが、一応猶予期間も設けてある。まだ上記の2種のカードを持っていなくても、雇用主からちゃんと手続きしてパーミット取りますよ~というレターをもらえば、それで長期EBビザを取ることができる。ただしそれは2017年内の猶予で、2018年になってから取っていないことが発覚すると雇用主が日に$10の罰金を取られる。
なのでヤミでやってる人などはクビになる可能性がかなり高い(^_^;)
自営業やフリーランサーは雇用主どころか自分にダイレクトで罰金が来るので、月に$300もかかってしまうことになる。一方でパーミットは上記の通り、
- ワーク・パーミット自体:$100
- パーミット申し込み:$33
- 健康診断:$25
の計$158/年であり、これは正式に登録するしかないだろうと思われる。
■学生ビザ、リタイアメント・ビザが新たに追加
ポピュラーな長期EBビザ以外にも長期滞在できるビザはある。- 学生ビザ(ES)
- リタイアメント・ビザ(ER)
- 配偶者ビザ(EB)
の3種がそれである。
このうち学生ビザと配偶者ビザはそれぞれ書類を添付せねば申し込めない。学生ビザはもちろん学校から在学の証明が必要だし、配偶者ビザは配偶者の雇用主にレターを出してもらわねばならない。
ちなみに正確には配偶者ビザというものはなく、配偶者が正式にカンボジアで働いていれば、本人にもEBビザが取れてしまうらしい(笑)趣旨ちゃうやろと思うわけだが。。(^_^;)
その点リタイアメントについては申込みだけで取れる。ただもちろん働いてはいけないので、見つかるとけっこうな罰金取るよ、最悪逮捕だよ、とイミグレ様は仰っておられます( ̄∇ ̄
なおこのESビザとERビザはEBビザ運用厳格化に合わせ新たに発表されたものなので、実運用がどうなるかは予断を許さない。ERビザはリタイアメントだし年齢制限はないの?とか疑問が頭をよぎるが、よくわからない。
正直ワイロが巣食う隙間になりそうで頭が痛い( ̄∇ ̄
また上記3種以外にもEGビザという、カンボジアで就職活動するためのビザというのもある。NZのジョブサーチビザのようなものだ。通常EBビザで長期滞在するのであまり知られていないが、今度はこっちが抜け道になるかも(^_^;)
でもEGに関してどうなるか、イミグレは何も言ってないようだ。自分もこのビザの存在は知ってるが、どうやって申し込むのかも分からない。
なおビザの種類に関しては英語になるが以下が詳しい。
>> All about Cambodia visas and how to get a visa to Cambodia
■結局いくらかかんの!?
長期EBビザのためワーク・パーミットを取るのであれば、先に書いた通り年間に最低で計$158かかる。もちろんこれらと別にEBビザ自体のコストがかかり、自分で取りに行くなら1年マルチが確か$290のはずだ(うろ覚え)。正式にやるので、特にビザ取得はエージェントを通す意味がなくなる。全部自分でやるとすると158+290=$448/年で、今までよりやはり高くなる。
※またそれ以前に、初回入国時はアライバルで1ヶ月のEBビザ$35を取っておかねばならないが、それは今までと変わらない。
しかしワーク・パーミットはフリーランサーが自分でやると落ちやすいようなので、現実的にはエージェントに任せるしかないのかもしれない。
パーミット取得代行の標準的な価格はまだ決まってないようだが、エージェントを通すとたぶん$200くらいかかるのではないか。するとビザも含め全部エージェントにやってもらうと$500/年で、今までよりかなり高い。
こうなるとパーミット提出が必要ない3ヶ月シングルの需要が高くなりそうだ。これなら自分でやる前提で$80×4=$320/年で今までとそう変わらないが、滞在中1回も外に出ないというのもなあ。。
またイミグレで本当にパーミットの書類いらないと言ってくれるかも微妙。
ビザ延長時に必要なくても、2018年からのパーミット未取得の罰金が3ヶ月ビザには適用されないのかどうかも分からないし、イミグレポリスの難癖&ワイロの温床になりそうな気もする。
それを考えるとリタイアメントも選択肢に入ってくるが、本当に申込みだけでいいのか、年齢や収入等、何か条件があるのかまだまだ分からない。
悩ましいところである。
関連リンク:
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