カンボジア、ビジネス・ステイの費用はどの程度かかるのか見積もってみた・2017年度版

なんだかんだでカンボジアに縁ができ、ただいまカンボジアの文化や自然を、ITビジネスの力で守ることができないかといろいろ模索している。

美しいカンボジアの原風景

その概要はまた書きたいが、その活動の間も生活費・活動費は必要となる。また、そのITビジネス関係以外にも畑の活動も微妙に関わっており、ひょっとしてそっちが盛り上がったらそっちをメインに活動するかもしれない。というわけでそっちの活動費もかかる。

もう2年前になるが、優秀なIT関係の学生を発掘しようとしていたとき、カンボジアの滞在が多くなったので滞在費を計算してみたことがある。

カンボジア、ビジネス・ステイの費用はどの程度かかるのか?

そのときは渡航費やらビザ代も含め$400超という計算だった。実際にはホステルを活用することで住居費をもっと抑えることもできるので、再度どれくらいかかるのか考え直してみた。

想定としては、以下で考える。

  • 半年に1回、日本に帰国する
  • カンボジアは年間半年滞在

クレジットカードに無料で付帯する海外旅行保険が半年までは使えるので、それに合わせて日本と行き来する。そして1年の半分はカンボジア以外に使うイメージだ。

この前提でいろいろ実績値を考えると、前回より見積もりは増え、月あたり5万円程度の滞在費がかかることが分かった。またやりようによってはそこから7千円くらいは節減できる可能性もある。

個人的な話ではあるのだが、金は無いがカンボジアで何かチャレンジしたいという人には参考になるんでないかなと思うので、詳細は以降を読んでほしい。

■渡航費とビザ代
半年の猶予があると、その間にLCCのスルドいプロモをキャッチしやすい。

例えばセブパシフィックなら、日本-マニラ、マニラ-シェムリアップ便で1,999PHPのプロモが出ることがある。これが同時期に出れば9千円くらいで日本からシェムリアップに出ることができる。

ただここまでのプロモを安定的に取るのは中々難しい。例えば自分の次回フライトは福岡-マニラが6,500円のものしか取れず、福岡-マニラ-シェムリアップで1万円ちょっとである。

よって半年の間になんとか1万2千円のフライトをゲットして渡航すると仮定しよう。ドルにして片道が約$110、往復で$220となる。月あたりに直すと220÷6≒$37である。

またビザだが、半年となると、月1回出国しなければならない格安のマルチプル・ビザはビザランに無駄にお金と時間がかかる。

連続滞在できるビザは通常1年で$300らしいのだが、半年のものもある。ここ↓を見ると$180で代行してくれるようだ。業者によりもっと安くできるのかもしれないが、とりあえずこの値段とすると月あたり$30となる。

カンボジア・ビザ延長サービス | カンボジア旅行 スケッチトラベル カンボジア/クロマーツアーズ

■家賃、光熱費、ネット代
住コストについては滞在先が基本的にプノンペンになりそうなので、その想定で考える。

前回考えたときはルームシェアなどで光熱費込み$150とした。これはそこそこ現実的な値段なのだが、自分は別にゲストハウスのドミトリーでも平気なので、それでいいならもっと安く住むことができる。

大都会プノンペン、安宿で住居費をアパート賃貸の1/3に抑える

カンボジアは多くのものが輸入で物価が高いのだが、労働力が安いので宿だけは他の東南アジア諸国よりも安いのだ。カンボジアは過ごしやすい11月~2月がハイシーズンらしいのだが、それ以外はシーズンオフということでさらに安い。

だってプノンペンでも最安$2のエアコン・ドミトリーが出たりするのである!ここにずっといるなら月あたり$60という価格で、WiFiも光熱費も込み!

トゥク トゥク ホステル (Tuk Tuk Hostel) 

一方で外人向けのアパートメントは外人価格でかなり高い。これまでプノンペンで聞いた中ではエアコンなし、EVなしの4階1LDK物件で$200が最安だった。もちろん光熱費、ネット代は別で、その意味でもホステルより高くつく。

またホステル暮らしの良さは、その時の用事に合わせて近くに泊まったりという身軽さにある。プノンペンにいてシェムリアップに用事ができても、部屋を借りるのとは違い2重に住居費がかかったりしない。

なお最安圏のホステルは$3前後だが、デスクが付いてて仕事できたり、キッチンやプールがあるなどでハイクラスなところはオフシーズンでも$5以上はする。ので、とりあえず平均で$3.5としてみよう。すると月あたりで$105となる。

■食費
カンボジアはおかず1品とご飯のセットで$1のご飯がある。ご飯がそれだけでは美味しくないのでおかずをぶっかけて食うので、自分はぶっかけ飯と呼んでいる。


昔は$0.5とか$0.75でもあったのだが、物価がどんどん上がるプノンペンではもう絶滅してしまった。

また本当に安く済ませようとすればコンビニで袋麺が20セント、カップ麺が50セントで食える。


袋麺はプノンペンでは数少ないキッチンが使えるホステルに泊まらねばならず、そういうホステルは$5~6くらいと高い部類になる。カップ麺ならコンビニのエアコンの効いたイートインで食べることもできるし、そうするのがホステル代とトータルすれば安い。

。。まあさすがにここまで節約せんでもいいのだが、たまに貧乏チャレンジでやるときがある(笑)

またぶっかけ飯は高くなってしまったが、カンボジアの生ビールの安さは健在で、オープンスペースのバーやレストランなら今も50セントで飲める。


コーラとかもそうなんだけど、国内生産してるやつは安いんだよね。

また日本食は昔は$3があったがやはり絶滅して、今は$4~という感じ。最近食べた↓のハヤシライスも$4。パスタとか西洋飯もそんな感じすね。


たまに外人飯も食うだろうけども、$1飯を励行し平均で1食$2くらいに抑えたい。それで1日に2食とすると30日で$120となる。もちろんビール込み( ̄▽ ̄

■活動費
現地での活動は、人に会ってお話することと、それに合わせた調査やコンテンツ作りがメインとなる。ITなので特に在庫を抱えることはない。

なのでかかるのは電話代、会食費、移動費など。ここでは平均して週2回ずつ、カフェミーティングと会食をすることを考えてみる。

電話はほとんどネットのメッセンジャーアプリで済むのでほとんど使わず、月に$5でも多めな感じ。

またカンボジアで飲んでも普通のレストランなら$20はかからない。カフェも高くて$3くらい。カフェと会食を週に1回ずつとする前提だから、合わせて$20で計算すると月に$80。余裕を見て$100も見積もれば充分と思われる。

移動費はプノンペンなら40セント弱のバスもあり、緊急でもバイタクで$1でだいたい動ける。シェムリアップに往復するとしても片道$6。畑がタクマウという隣町なので、その交通費は片道$3くらい。

平均週2回人に会うのに往復$2x2回、月1回シェムリアップ往復として$12、畑に週1回として往復$6。月あたりではそれぞれ、$16、$12、$24となりトータルで$52となる。

まとめると月あたり、

  • 電話代:$5
  • カフェ・会食:$100
  • 移動費:$52

で、計$157となる。

■まとめ
そんなわけでカンボジアに半年ビジネス滞在は月あたり、こんな感じ。

費目 $/月
渡航費・ビザ代 67
家賃 105
光熱費(家賃込み) -
ネット代(家賃込み) -
電話代 5
食費 120
活動費 152
計(月額) 449
6ヶ月分のコスト(×6) 2,694

$449は、$1=110円として5万円弱。半年分だと30万円くらいとなる。近年田んぼの活動をしていたバリの3万円を切る生活費からすると、倍くらいかかるのでやはり割高である。

現在カンボジアのUSドル定期預金は年率5%~7%くらいなので、まあ$50,000の元手があればこれくらいは出る。ので誰か出資してください( ̄▽ ̄

■前回見積もりとの比較
今回の見積もりは、前回の年間2ヶ月滞在の見積もりからプラス$30くらいとなったが、増減としては

  • 渡航費が半年で割るので月当たりが安くなったが、ビザ代が格安のものではなくなって高くなり相殺
  • 家賃はホステル前提で$45節減
  • 電話代もほとんどかからないことが分かり半分に
  • 食費は$1飯の徹底が難しいので高くなりプラス$30
  • 活動も活発化&ITと畑の2足のわらじでプラス$70
  • ビザランが必要なくなりマイナス$24

という感じ。

今の見積もり以上に節約できるところはあまり無いが、やるとしたら

  • $1飯を励行することで食費を$100に抑えることは可能かも
  • カフェや会食費もちょっと盛り過ぎな気もするので、本当は$100もかからず$60くらいかも
  • また、細かいが電話代は実際にはほぼかかっていないので限りなく0に近い

するとトータルで$65くらいは減らせるので、$384=約4万2千円くらいまでは節減できる。

これなら$40,000定期にしとけば利子で食える計算である。どっちにしてもねえよ( ̄▽ ̄


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